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Throw

スロウとは?

ビリヤードをしている時に、
常に おこっている現象があります。
それがスロウという現象ですが、
これには「摩擦力」が関係してきます。では、具体的にはどの様に関わってくるのでしょうか。
ちなみに、左のお客さんはタバコを
くわえながらプレーしていました。
これは、マナー違反ですので
やめましょう。このあと店員さんに注意されていました。

 

前提として......

まず、最初の方でも出てきましたが、この図によると、(P)の方向に的玉(O)を移動させるためには、(P)と、(O)の中心(C)を直線で結び、その真後ろに手玉の中心(B)がくればよい。ということでした。

要するに、(O)と(W)の中心を結んだ直線上を(O)が走っていくわけです。

ここらへんは、最初から読んでくれている方はだいぶ理解して貰っていると思います。

では、次のような場合はどうでしょう。

この図では、1ボールと2ボールが密着していて、かつ、ポケットに向かって一直線にセッティングしてある状況です。先ほどの説明では、球の中心同士を結んだ直線上に向かってボールが走っていくと言うことでした。が.........。

まずBの位置から、2ボールの中心に向かって突いてみましょう。1ボールはポケットのまん中に向かって綺麗にポケットされます。当然ですね。

では、もう一回同じようにセッティングしなおして、今度はAの位置から2ボールのまん中めがけてちょっと弱めに突いてみましょう。「最初の説明どうりなら、どこから突いても1ボールと2ボールの中心がポケットに向いてれば結果は同じじゃ無いの?」


すいません。ウソついてました
いや、ウソって訳じゃないんですが(笑)
じつは、Aから突くと、ポケットの右側のほうに1ボールはズレて進んでいくんです。逆のCから突けば、今度は左側にズレて進んでいきます。もしポケット出来たとしてもポケットの右側や左側にズレていってると思います。ズレ方の大きさについては、後述します

ではどうしてこの様なことが起るのでしょう?         
以下を読んでみて下さい。

スロウの原理
  • では、ちょっと拡大してみましょう。下の図は、
    わかりやすいように 一寸大袈裟に書いてあります。
    まず、物体には、いくらツルツルに見えても摩擦力が働いています。
    それは球同士が衝突する場合にもあてはまります。
    いま、1番ボールと2番ボールは密着しています。そこに斜方向から、手玉をぶつけました。まず、手玉が
    1番に当たります。そしてその力が2番に伝わるのですが、1番と2番の間には摩擦力が働いています。それによって、1番と2番は一瞬、力が伝わる方向に対して、くっついた一つの物体の様に同時に動きます。その後、 それぞれの方向に球が分散していくのです。ですから、手玉がぶつかる前に球の中心同士を結んだ線より、実際は力を受けた方向にコースがずれていくわけです。この現象が起っている時間は、ほんの0.何秒と言う時間なので、目で確認することは出来ませんが.....。この現象のことを「
    スロウ」というわけです。
    次はそのズレの度合いですが、この要因としては2つあげられます。

  • 1.球同士の摩擦力が大きくかかる。

  • 2.力を加える角度とその大きさ。

    .に関しては、球を突きはじめた時点では、お店のほうで球にワックスを塗ってあるので、摩擦力が小さく、ズレも生じにくいのですが、何時間か続けてプレーしていると、だんだんそのワックスがとれてきて、ズレも大きくなってきます。特に、球同士が接触する点にゴミなどが付着している場合、「ゴキン」と音をたてて異様にズレが出るときがあります。これは「スキッド」といって、スロウの何倍もずれます。これはまぁ事故ですね。「これを入れれば勝ち〜」ってな時に出ると目も当てられません。(笑)球の向かうコースは死亡コースです。

    .に関しては、球同士の中心を結んだ直線にたいして、45度位からの角度が一番スロウによるズレが大きくなる様です。当然角度が0ならスロウは出ないわけです。これは前の図のBにあてはまります。力加減については弱い方が球同士が接触する時間が長いので、スロウが大きく出ます。

    要は、球同士が接触すればスロウは起きるわけで、ふだん、普通に球をポケットする際にもその大小はありますが、常に起きている現象なのです。
    対処法や利用法については後述します。

    実は、上記の以外にもスロウを大きくさせる要因が1つあります。
    それは「ヒネリ」です。

ヒネリによるスロウ

手玉の右や左を突いたりするのを
「ヒネリ」といいますが、これによっても
「スロウ」が起ります。

ここでは球同士が密着していますが、離れている状況でもスロウは起きます。ですが、くっついている時のほうが、摩擦している時間が長いので、よりスロウが大きくなります。ここでは取りあえず手玉の左を突いてみます。さて、どの様にスロウが起きるのでしょう。

まず、手玉の中心より左側を突いているので、手玉には左の回転がかかります。すると、的玉にとっては球の中心よりも左側から力を受けることになります。この力の働きにより、的玉が右側にスロウして進んでいくわけです。力のかかる方向を見ると、前述の例のように斜からの力がかかっていることに気付くと思います。

この現象に関しても、ヒネリを多くすれば(より手玉のはじっこを突けば)スロウが大きくなり、当然まん中を突いていればスロウは出ません。

この、「スロウ」と言う現象は、意図していない時に出てくると厄介ですが、これを利用して、本来ならポケット出来無いような球も入れることが可能になる場合があります。


では、実際はどの様に活用すればいいの?

Throw 2 へどうぞ。